やっと暖かくなり、それに伴い花粉前線も花粉症患者に春の訪れを、しくしくと報せてくれる時期になりました。
さて、先日ちょっとおもしろい事に気づきました。
普段、我々夫婦は、妻のめいちゃんが突拍子もないことを言って、それを旦那の兄が理屈で突っ込むのが、デフォルトの流れです。
妻のめいちゃんは、少し天然というか、一般常識から少し外れた言動や行動に出ます。
けっこう、これがより顕著に現れてるのが、YouTubeのチャンネルの動画でも分かると思います。
それをおもしろいと言ってくださる方が居て、恐縮であります。
で、旦那の兄は、少し頭でっかちというか、理屈屋な面があるので、自然と「?」って思う事に、薄っぺらい理屈で正そうとしてまうのわけです。
自由な発想なめい と 固定観念の兄。
それが、もう長年やってきた図式なのですが、先日、ちょっとした事がありました。
食事の時の話ですが、
兄は、醤油やソース、タレなど、何か付けて食べる物は、料理の元々の味を損なわないように、少量しか付けません。
しかし、めいちゃんは、濃いめの味が好きなのでだくだくに付けるのです。
同じ夫婦として、暮してても、育ってきた環境が違うので、好みや価値観は大きく違います。社会の間柄ではとても近しい存在でも、そこまで培った人間性は、変わるわけではないので、他人とも言えるわけです。
で、先日、お好み焼きを食べる時に例外なく、めいちゃんはソースをだくだくに付けてました。
いつもなら、兄はソースを少量にするのですが、めいちゃんが「今回は失敗かも」と、散々脅すので、味を誤魔化す為に、ソースをだくだくに掛けました。
(どうさ、食べきるのは兄の仕事なので)
「いただきます!」・・・ぱくっ!
う、うまいー!?
というのも、正直、兄はお好み焼きはそんなに好きではないのです。
今まで食べきて美味しいとは感じなかったから。
しかし、この時、全て合点がいきました。
ソースをだくだくに掛けた、お好み焼きは、うまい!
兄には凄い衝撃でした。
もうアラサーも名乗るのが限界になってきた歳の春に、何度も食べてきたお好み焼きがソースをだくだくに掛けて食べると美味いという事実。
もっと早く言ってくれよ、めいちゃん。
夫婦でお好み焼きを食べたのは、今回が初めてではないですが、知らず知らず固定観念に支配されて、敬遠してた粉物文化にとても申し訳なく思いました。
実は、結婚してもう1つめいちゃんのおかげで、知った事があります。
それは、「くしゃみ」です。
子どもの頃から、人のソレのように「ハックション!」と大きい音を出して、くしゃみする事ができませんでした。
兄はくしゃみする時は、「ぐっ!!」とくしゃみを噛み潰すように、内側に押し込むようにくしゃみしてたので、くしゃみで飛沫が飛ぶというのも理解できませんでした。
が、兄は結婚前から重度の花粉症持ち。
めいちゃんも鼻炎持ちで、めいちゃんは、普通にくしゃみをしてたので、いつも兄のくしゃみには、いつもの突っ込んできました。
で、兄もこのくしゃみが花粉症の時期に連発すると、流石に体に凄く負担がかかるので、めいちゃんの真似をして、普通に「ハックション!」とくしゃみする様にしました。
あら?不思議。
とても気持ちがいい!
これも30手前になるまで、全く知らない事でした。
たぶん、ここまで、読んで「何をバカな事を?」と思うかもしれません。というか、思う方が普通です。
しかし、些細な事でも、何かをキッカケに1つの価値観が大きく変わるというのは、大人になってあまり経験しません。
ましてや、理屈キャラの人間には、殆ど稀有なことです。
そういう人に限って、固定観念がしっかり固まってるからです。しかも無意識に、だからです。
しかし、めいちゃんはこの兄の固定観念をことごとく、ひっくり返してきます。
夫婦というとても近い存在なのに、やはり他人である存在でもあるからこその事象なのかもしれません。
現代にて、結婚は若者にとって後ろ向きに捉えられる事が少なくありません。
確かに、色んなモノを背負い込むことになるのは確かですし、真面目な人ほど簡単ではないかもしれません。
結婚が良いとか、しないのが悪いという訳ではないですが、この夫婦という、家族だけど他人というアンバランスな間柄だからこそ、何かが生まれる事もありますよ。
という事です。
めい「あ、ポケットになんか入ってる」
やっぱり、めいちゃんには勝てない。
明日もいい日でありますように!